政府は、新型コロナウイルスワクチンの接種を加速させるため、医学生や薬剤師の活用を検討する。7月末までに高齢者への接種完了という目標達成に向け、打ち手の確保が課題となっており、既に歯科医師による接種も行われている。ただ、薬剤師については慎重な意見もあり、実現するかは不透明だ。
 ワクチン接種は、医療行為に当たるため、医師法により、医師または医師の指示を受けた看護師などが実施することになっている。今回、全国的に接種体制を確立するため、政府は特例的に歯科医師による接種を認めることにした。
 さらなる打ち手の確保を求める声は強く、河野太郎規制改革担当相は18日の閣議後記者会見で、「薬剤師も検討の対象になる」との認識を示した。政府関係者も「医師の監督下であれば、医学生による接種も可能だ」との見方を示している。
 菅義偉首相は19日の参院本会議で「来月中をめどに、高齢者の接種の見通しがついた自治体から広く一般にも接種を開始する。その際、接種を行う医療従事者の確保が重要だ」と指摘。加藤勝信官房長官も会見で「薬剤師を含め、あらゆる選択肢を排除しないという観点で、厚生労働省で検討が逐次なされている」と述べた。 (C)時事通信社