新型コロナウイルスのワクチン接種会場の雰囲気を事前に体験してもらおうと、仮想現実(VR)を活用する動きが広がっている。導入した保健所担当者は「雰囲気を事前に知って不安を和らげてもらいたい」と話している。
 東京都港区のみなと保健所は、17日に始まった高齢者の集団接種に先立ち、ワクチン接種券にQRコード付きのちらしを同封。スマートフォンから読み取ると、管内7会場の内部を撮影した動画が映し出されるようにした。
 動画は会場入り口から始まり、予約票の確認をする受付や接種場所、経過観察のための待機場所など、実際に接種する際の動線に沿って会場内部を紹介する。それぞれの場所でどのような動きをすればよいのかを文字でも説明。画面越しに会場の雰囲気が分かる仕組みだ。
 VR化には、IT会社ハートコア(品川区)が協力した。既に東京都小平市も導入を決めており、今後、各地の自治体への拡大を目指すという。
 ハートコアの担当者は「ボタン一つで会場全体が分かるようにすることに重きを置いた。少しでも(接種が始まった)高齢者のお役に立てれば」と話した。 (C)時事通信社