慶応大の研究チームは20日、人工多能性幹細胞(iPS細胞)を使って見つけた筋萎縮性側索硬化症(ALS)の治療薬候補を患者に投与した結果、有効性や安全性が確認されたと発表した。1年間の試験で病気の進行を約7カ月遅らせることができたという。
 ALSは筋肉を動かす指令を伝える神経細胞が死に、全身の筋肉が痩せて歩行障害などが起きる進行性難病。国内患者は約1万人とされる。
 慶応大の岡野栄之教授らのチームは、患者の血液を基に作ったiPS細胞から、病気の状態の神経細胞を作製。さまざまな薬剤を添加した結果、パーキンソン病治療薬ロピニロール塩酸塩に神経細胞の死を抑える効果が確認できたとして、2018年に医師主導の臨床試験(治験)を始めたと発表していた。 (C)時事通信社