東証1部上場企業の2021年3月期決算がほぼ出そろった。SMBC日興証券の集計(投資先の含み益の影響が大きいソフトバンクグループを除く)では、半導体関連など製造業は純損益が前期比35.6%増加したのに対し、新型コロナウイルス禍の打撃が続く航空や小売りなど非製造業は36.3%減少し、二極化が浮き彫りとなった。
 非製造業は、外出自粛などの影響で、鉄道や航空、旅行業が大幅な赤字を計上。外食や百貨店など小売業も低迷した。
 一方、製造業は在宅勤務の広がりで需要が高まったパソコンなどの電気機器のほか、自動車や鉄鋼も景気回復で先行する海外需要を捉え好調だった。製造業と非製造業を合わせた全体の純損益は0.7%減だった。
 22年3月期の純損益予想(推計含む)は、製造業が22.8%増、非製造業は前期の大幅減の反動もあり49.6%の増加を見込む。SMBC日興の安田光株式ストラテジストは「国内でワクチン接種が進み経済が正常化に向かえば、企業業績も回復していく」と指摘している。 (C)時事通信社