東京都と大阪府の大規模接種会場で使われる米モデルナ製の新型コロナウイルスワクチンは、9割超の高い発症予防率を示す。痛みなどの副反応も軽度で、強いアレルギー症状アナフィラキシーの頻度も低水準とされている。
 モデルナ製は米ファイザー製と同様、遺伝物質メッセンジャーRNAの一部を投与する。体内でウイルスのたんぱく質ができて免疫機能が刺激され、抗体が作られる。4週間間隔で2回の接種が必要だ。
 海外での臨床試験(治験)で示された発症予防率はファイザー製と同等の94.1%。これは接種された人の発症率が、接種されていない人より94.1%少ないことを意味する。国内の治験成績も海外と同程度だった。国内で置き換わりが進んだ変異株の英国型に対しても、従来株と同様の効果があり、英国型以外の変異株にも一定の有効性が期待できるという。
 副反応は、起きてもほとんどが軽いとされる。米疾病対策センター(CDC)が4月に発表した集計によると、2回接種後の注射部位の痛みは78.3%(ファイザー製66.5%)だった。他に倦怠(けんたい)感60.0%(同47.8%)や頭痛53.2%(同40.4%)、発熱37.6%(同21.5%)などの訴えがあり、ファイザー製よりも高い傾向が見られた。また、接種2回目の方が1回目よりも高い数値が出た。
 米国におけるモデルナ製のアナフィラキシー発生頻度は100万回当たり2.5件。単純比較は難しいが、接種が進んでいるファイザー製の国内での頻度は同28件。厚生労働省専門部会はこれらの結果を踏まえ、「安全性に関する重大な懸念は認められない」としている。 (C)時事通信社