新型コロナウイルス感染症が世界的に拡大した2020年、電子体温計や血圧計など健康関連家電の市場規模が世界で大きく伸びたことが、調査会社の富士経済(東京)の調べで分かった。同社は「在宅医療の増加や、体温測定の日常化などコロナ禍で健康への意識が高まったことが背景にある」と分析している。
 富士経済がまとめた家電39品目の世界市場調査によると、20年の販売台数は体温計が前年比71.9%増、血圧計が18.9%増加した。また清潔意識の高まりを反映し、空気清浄機やロボット掃除機も2ケタ増。巣ごもり需要に加え、中国での手作りジュースブームを受けジューサーなども伸びた。
 一方、ヘアアイロンやシェーバー、脱毛器などの美容家電は大幅ダウン。ロックダウン(都市封鎖)や在宅勤務の浸透により、「外出を前提として使われることが多い美容家電は需要が低迷した」(同社)という。
 富士経済は健康家電について、高齢化などを背景に今後も市場拡大が続くと予想。25年には体温計が20年比で約6割、血圧計は2割ほど増えると見込んでいる。 (C)時事通信社