宮城、群馬、愛知各県で24日、新型コロナウイルスワクチンの大規模接種が始まった。いずれも独自に会場を設置し、米モデルナ製を使う。接種を加速させ、仙台市や群馬県は7月末までに全高齢者の完了を目指す。初日に接種を受けた人たちは、安堵(あんど)の表情を見せた。
 愛知県の会場は県営名古屋空港ターミナルビル(豊山町)、藤田医科大(豊明市)の2カ所。空港ビルでは、午後1時から接種を開始。開所式で大村秀章知事は「ワクチン接種で集団免疫を獲得して(感染を)抑えていくしかない。県民の命と健康が懸かっている」と訴えた。
 同ビルで接種した名古屋市の無職、鈴木謙太郎さん(71)は「息子にネット予約してもらった。安心した」と語った。
 宮城県と仙台市、東北大が24日設置したJR仙台駅近くの大規模接種会場では、当面1日2100人の接種体制を目指す。この日は多くの高齢者が会場の外にまで列を作った。接種を終えた無職の佐々木二三雄さん(67)は「1年以上行けていないお墓参りに行きたい」と笑顔を見せた。
 仙台市は個別、集団、大規模の3種類の接種を組み合わせる。同市青葉区の無職女性(74)は「集団接種を希望していたが、予約開始が早いと聞いて大規模接種にした」と話した。
 群馬県も太田市の廃校舎に設けた接種センターで試験運用を開始。約2時間半で予定していた100人分を打ち終えた。接種した茂木ふみ子さん(69)は「気分的にすごく楽。少しは出歩いても安心かな、という気がする」と顔をほころばせた。本格稼働する6月以降、東部9市町の高齢者を対象に1日最大1000人に接種する。
 センターを視察した山本一太知事は「市町村とも協力しながら県民へのワクチン接種を一日でも早く終わらせる」と強調した。 (C)時事通信社