新型コロナウイルス対策を助言する厚生労働省の専門家組織「アドバイザリーボード」は26日、各地の感染状況について「予断を許さない状況が続いている」との見解をまとめた。全国の新規感染者数は5月中旬から減少に転じている一方、「依然として増加傾向の地域もある」と評価した。
 専門家組織は、感染力の強い英国型の変異株が国内で主流となったことで「拡大時の速度が以前よりも速く、収束時はより長期化する傾向が見込まれる」と指摘。関西圏や首都圏は減少傾向にあるが、楽観せずに警戒を続ける必要があるとした。北海道と沖縄県は感染者数増加の継続が予想されるとの厳しい見通しを示した。
 脇田隆字・国立感染症研究所長は記者会見で、インドで流行する変異株に関する海外研究を基に「英国型の1.5倍程度の感染力があるのではないか」と指摘。「感染力が強いと(国内で)置き換えが起きる可能性がかなり高い」と述べ、水際対策強化などでインド型の拡散を防ぐ必要があるとした。 (C)時事通信社