広島が新型コロナウイルス陽性となった鈴木誠や菊池涼ら主力を欠く中、全員野球で勝利をもぎ取った。交流戦開幕カードの西武戦2試合を延期し、再開初戦は引き分け。大きな1勝に佐々岡監督は「こういう状況の中で、一つになって戦う姿勢が出た」と目を細めた。
 チームを勢いづけたのはベテランの松山。2点を追う三回1死二、三塁。2ボールからの3球目を積極的に振ると、打球は中堅の頭を越える同点二塁打に。その後も適時打と犠飛で計4打点をマークして打線を引っ張った。役割は増しており、「あしたからも1打点でも多く挙げて貢献できたら」と言葉に力を込めた。
 代わって先発した選手も躍動した。2番右翼に入った宇草は自身初の3安打に2盗塁。7番メヒアも4打数4安打の固め打ち。16安打10得点の猛攻につなげ、監督は「このチャンスを物にしようという気持ちが出ている」とたたえた。
 森下や九里らローテーション投手にも離脱者が出ている。苦境のチームを後押しするため、敵地にも多くのファンが駆け付けた。佐々岡監督は「グラウンドに立つ以上、みんなで戦う」と士気を高めていた。 (C)時事通信社