三重大病院の薬剤発注をめぐる汚職事件で、贈賄罪に問われた小野薬品工業(大阪市)社員の山本裕介(48)、宮田洋希(44)両被告の論告求刑公判が31日、津地裁(四宮知彦裁判長)で開かれた。検察側は山本被告に懲役1年、宮田被告に懲役10月を求刑した。判決は6月29日。
 検察側は論告で、両被告が三重大で同社の薬剤「オノアクト」の受注を安定的に確保できるよう、自社の利益を優先させたと指摘。賄賂を提供したことについて、「動機は身勝手で、態様は悪質」と非難した。
 弁護側は、同病院臨床麻酔部元教授の亀井政孝被告(54)=第三者供賄罪などで起訴=から寄付を求められた際、両被告が力関係から寄付を断ることが難しかったなどと指摘。罰金刑や執行猶予付きの判決を求めた。
 起訴状によると、宮田被告は2018年1月~3月、亀井被告に対し、同社の薬剤の積極使用を依頼。同年3月に山本被告と共謀し、見返りとして三重大名義の口座に現金200万円を振り込んだとされる。 (C)時事通信社