MSDは5月31日、経口C型肝炎治療薬エルバスビル(EBR、商品名エルレサ)およびグラゾプレビル(GZR、同グラジナ)の販売を中止すると発表した。中止の理由を「医療ニーズが大きく変化したため」とし、販売中止時期は今年(2021年)10月末を予定しているという。(関連記事「C型肝炎に4番目のIFNフリーDAA」

 EBR/GZRは、C型肝炎に対する第4の直接作用型抗ウイルス薬(DAA)として2016年に発売された。NS5A阻害薬EBRとNS3/4Aプロテアーゼ阻害薬GZRの併用は、効果が良好で既存のDAAと比べて副作用が少ないことでこれまで使用されてきた。MSDは「C型肝炎治療におけるEBR/GZRへの医療ニーズが大きく変化したことを勘案し、販売を中止することとした」としている。

 EBR/GZRの製品概要と使用期限はの通り。両薬の販売中止時期は今年10月末を予定しており、経過措置期間は今年11月の経過措置告示日〜来年(2022年)3月31日とする。薬価削除日は来年4月1日予定で、それ以降は保険請求不可となるため、同社では注意を促している。

表. EBR、GZRの製品概要および使用期限

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(MSDリリースより)

(慶野 永)