新型コロナウイルス対策を助言する厚生労働省の専門家組織「アドバイザリーボード」は2日、全国の感染状況について「今後リバウンド(感染再拡大)の可能性も考えられる」との見解をまとめた。沖縄県などを除く各地の新規感染者数は減少傾向だが、「直近では人の流れの増加が見られる」とし、今後の感染拡大に警鐘を鳴らした。
 専門家組織の複数のメンバーはこの日の会合で、東京五輪・パラリンピックの開催に当たり、専門家として感染リスクを評価し、対策を提言する方針も示した。メンバーの日本医師会の釜萢敏常任理事は、議論する場などはまだ決まっていないとしながらも「時間は限られている。来週には(提言を)出したい」と述べた。
 専門家組織は、沖縄県の新規感染者数について「過去に例のない非常に高い水準」と強い懸念を表明。関西圏は減少しているが「医療提供体制の厳しい状況が継続している」と指摘した。首都圏は「減少速度が遅い」とし、感染再拡大に警戒感を示した。
 1日までの直近1週間に確認された人口10万人当たりの新規感染者数は、北海道53.47人、東京27.00人、京都13.32人、大阪18.64人、兵庫13.45人と前週に比べ軒並み減少。一方で沖縄は125.67人と急増した。25人以上は、国の指標で最も深刻な「ステージ4」に相当する。 (C)時事通信社