東京都が独自に行う新型コロナウイルスワクチンの大規模接種について、7月にも5カ所の会場を開設する方針であることが3日、分かった。高齢者のほか64歳以下の都民も対象とし、接種スピードを上げる。現在は2022年3月末を想定している都全体の接種完了時期を、今年末に繰り上げる方向で調整している。
 都の大規模接種は警察官や消防士などを対象に今月8日から築地市場跡地(中央区)で、7月以降は代々木公園(渋谷区)で行う予定。都関係者によると、さらに多摩地域を含めた都内5カ所に大規模接種会場を設置する方針で、各会場1日5000回の接種を想定。感染者の多い若年層への接種を促進するため、交通の便の良い場所を検討しているという。
 小池百合子知事はこれまで、接種を行う診療所への協力金支給や接種会場として都有施設を自治体に貸し出すなどの支援策を表明。都は7月末までに65歳以上の高齢者約300万人の接種を終える目標を立てている。
 医療従事者などを除く64歳以下の対象者約700万人にも、会場を増やして接種を積極的に受けてもらう考えだ。
 ただ、7月23日に東京五輪が開幕し、大会に携わる医療従事者が必要となるため、大規模会場でのワクチンの打ち手の確保が課題となる。都は歯科医などの活用も念頭に、関係団体に打ち手の派遣協力を求める方針だ。 (C)時事通信社