厚生労働省は4日、2020年の人口動態統計を公表した。婚姻数は戦後最少の52万5490組で、19年より7万3517組減った。赤ちゃんの出生数も84万832人と5年連続で過去最少を更新。15~49歳の年齢別出生率を合算した合計特殊出生率は1.34で、前年を0.02ポイント下回った。
 同省の担当者は「改元に伴う令和婚の反動や、新型コロナウイルス感染拡大の影響でカップルが結婚を先延ばしした可能性が考えられる」と指摘している。前年の婚姻数は7年ぶりに増加していた。
 出生数は前年より2万4407人減ったが、減少幅は18~19年の半分以下だった。母親の年齢層別で見ると、45歳以上が前年より増えたものの、他の年齢層では減少した。出生率が最も高かったのは30代前半で、20代後半、30代後半と続いた。第1子出産時の母親の平均年齢は30.7歳と前年から横ばいだった。
 政府は25年までに「希望出生率」を1.8に引き上げる目標を掲げるが、出産の前提となる婚姻数の減少やコロナ禍による「産み控え」の影響で、来年以降もさらに出生数が減る恐れもある。
 都道府県別の合計特殊出生率は沖縄1.86、島根1.69、宮崎1.68の順に高かった。最低は東京の1.13で、北海道と宮城1.21が続き、西高東低の傾向が見られた。
 死亡数は11年ぶりに減り137万2648人だったが、死亡数から出生数を引いた人口自然減は53万1816人で、過去最大となった。死因は多い順にがん27.6%、心疾患15.0%、老衰9.6%、脳血管疾患7.5%など。新型コロナに感染して死亡したと報告された人は3466人だった。 (C)時事通信社