【ロンドン時事】11~13日に英南西部コーンウォールで開かれる先進7カ国首脳会議(G7サミット)で、世界全体での新型コロナウイルスワクチンの接種を来年末までに完了することが議題となる。議長国を務める英政府が5日発表した。
 ジョンソン英首相は声明で「世界は私たちが戦後最大の難局に立ち向かうことを期待している。新型コロナを打ち負かし、私たちが共有する価値に基づいて世界を復興に導く」と強調した。
 サミットでは、ジョンソン氏が各国首脳に呼び掛ける形で、来年末までの全世界のワクチン接種完了を確約することを提案する。具体的には、G7各国が自国で余ったワクチンを他国に2国間で譲ったり、発展途上国向けワクチンを各国が共同調達する枠組み「COVAX(コバックス)」を通じて分配したりすることを話し合う。
 さらに、ワクチンの製造能力の強化や国際的な流通障壁の撤廃なども議論する。既に米英仏などのG7各国は他国への譲渡を表明しており、日本も台湾にワクチンを提供している。
 世界全体で見ると、ワクチンの普及速度には格差がある。先進国が自国分のワクチンを先行して確保した一方、途上国への公平な供給が大きな課題となっている。 (C)時事通信社