全国銀行協会が7日に発表した預金・貸出金速報によると、メガバンクなど大手の都市銀行5行の5月末の貸出金残高が前年同月比2.0%減少した。2018年3月以来38カ月ぶりのマイナス。大手行の主要顧客である大企業を中心に、新型コロナウイルス禍で広がった資金確保の動きが一服したとみられる。
 コロナ禍の影響が本格化し始めた昨年4月以降、企業の資金繰り需要の高まりに伴って銀行融資も急速に増加。都市銀行の貸出金残高は6月に9.4%増と過去最大の伸び率を記録した。ただ、「最近は資金に余裕が生まれた大手企業などで融資期限を延長しない動きがある」(全銀協)とされ、融資の伸びも鈍化している。
 一方、地方銀行の貸出金残高は2.8%増、第二地方銀行も5.2%増で、全銀行110行では0.5%増の534兆4353億円だった。117カ月連続の増加。伸び率は鈍化しているものの、全銀協は「中小企業を中心に資金需要は根強い」としている。 (C)時事通信社