イスラエルのワイツマン科学研究所と米カリフォルニア工科大の研究チームは7日までに、新型コロナウイルスに感染した個人の体内にあるウイルスはピーク時に10億個から1000億個と推定され、重さの合計は1~100マイクログラム(マイクロは100万分の1)になると発表した。世界の感染者全体では0.1キロから10キロ程度で推移しているという。
 この研究は感染拡大をウイルスの個数や重さの観点から捉え、変異株の出現動向予測につなげるのが目的。論文は米科学アカデミー紀要電子版に掲載された。現在はサルの感染実験データなども参考にして大ざっぱに試算しているが、データや計算手法が向上すれば、感染力が強まったり、症状が重くなったりする変異株の抑止策に役立つと期待される。
 新型コロナウイルスは電子顕微鏡でないと観察できないほど小さく、直径は0.1マイクロメートル程度、1個の重さは約1フェムトグラム(フェムトは1000兆分の1)。研究チームは肺や気管支、消化器などの臓器別に感染ピーク時のウイルス個数を見積もった。 (C)時事通信社