がんを熱で退治する温熱療法を電子レンジサイズの装置で行えるようにする技術を開発したと、東京工業大と麻布大、帝京大の研究チームが9日、ドイツの科学誌アドバンスト・ファンクショナル・マテリアルズ電子版に発表した。台所のIH(電磁誘導加熱)クッキングヒーターと同じ仕組みで発熱する薄膜の電子回路をがん組織に貼り、コイルを近づけて電気を供給する。
 薄膜の素材は手術の縫合糸などに使われるポリ乳酸で、電子回路は人体に無害な金の微粒子で形成される。東工大の藤枝俊宣准教授は「将来は薄膜の電子回路を内視鏡などでがん組織に貼り付け、体外からコイルで電気を送って加熱温度を精密に制御するシステムを実現したい」と話している。 (C)時事通信社