政府は11日の閣議で、2021年版の高齢社会白書を決定した。60歳以上への調査で、家族以外の親しい友人がいないと答えた人の割合は31.3%と、15年の調査から5.4ポイント増えたことを紹介。男性の単身世帯が増えているのが背景にあるとみられ、政府は高齢者が地域社会から孤立しないよう、社会活動の参加を促す取り組みを推進する方針だ。
 調査は昨年12月~今年1月、2500人を対象に郵送で実施。1367人(有効回収率54.7%)から回答を得た。国際比較をするため、米国とドイツ、スウェーデンでも同様に調べた。
 家族以外の親しい友人がいないとの回答は米国で14.2%、ドイツで13.5%、スウェーデンで9.9%となっており、日本は高い水準にあることが分かった。
 新型コロナウイルスによる生活への影響も調べた。日本での調査結果によると、複数回答で「旅行や買い物などで外出することが減った」は68.0%、「友人・知人や近所付き合いが減った」は55.3%、「別居している家族と会う機会が減った」は47.3%で、外出を控えていた様子がうかがえる。一方で「電話やオンラインでの連絡が増えた」は26.0%だった。 (C)時事通信社