小野薬品工業は11日、慢性膵炎(すいえん)の治療薬として製造・販売している「フオイパン」について、新型コロナウイルス治療薬としての有効性は認められなかったと発表した。新型コロナを対象としたフオイパンの開発は中止する。
 昨年11月から国内で最終段階の臨床試験を開始。無症状から中等症の新型コロナ患者77人にフオイパンを投与したが、偽薬を投与した患者76人と比較して効果が確認されなかったという。
 フオイパンは1985年に国内で発売された。新型コロナが細胞膜に侵入するのを阻害する効果が期待されていた。 (C)時事通信社