新型コロナウイルスワクチンの職域接種が13日、始まった。全日本空輸は同日午前、国際線の運航に関わるパイロットと客室乗務員を対象に接種を開始。欧米に比べてワクチン接種が遅れている日本国内で、高齢者対象の接種に続いて職場や大学などの単位で行う接種が今後、本格化する。
 全日空は13日、羽田空港の自社診療所近くの会議室で50人を対象に実施。国際線の乗務員計約1万人から進め、国際線の接客業務に関わる地上職などに順次拡大する。接種会場も増やす方向だ。接種を終えた客室乗務員の寺田路子さん(49)は「安心して乗務できる。これからも安心して乗ってもらいたい」と語った。
 国際線の乗務員は変異ウイルス流行国などへの往来が避けられず、優先接種で社員の安全を確保し、水際対策にもつなげたい考えだ。当初は21日の開始を目指していたが、ワクチンなどの準備が整ったため、開始を早めた。
 全日空の平沢寿一上席執行役員は13日、記者団に対し、「ワクチン接種が進み、感染状況が収まって経済活動が再開し、航空(利用)客が戻ってくることを期待している」と語った。14日には日本航空も接種を開始する。 (C)時事通信社