【台北時事】台湾全土で15日、日本から無償提供された新型コロナウイルスワクチンの接種が一斉スタートした。英アストラゼネカ製の124万回分が、75歳以上の高齢者らに公費で優先投与される。
 台湾はワクチン調達に苦戦し、最優先接種対象の医療従事者にも十分に行き届かない状態だった。しかし、日本からワクチンが供与されたことで、接種対象を高齢者に一気に広げることが可能となった。日本提供分の接種が全て完了すれば、「接種率は1割を超える」(政府対策本部)見通しだ。
 集団接種会場となった台北の台北栄民総合病院は、15日午前に高齢者への投与を開始。医者が座席で待っている高齢者を巡回し、ワクチンを順繰りに投与する方法を用い、接種時間の短縮を図った。日本の福岡県宇美町が独自に導入した方式のため、台湾では「宇美町式」と呼ばれ、高雄や台中、桃園の接種会場でも採用されている。
 蔡英文総統は15日、「日本が提供してくれたワクチンの接種が開始されました。ありがとう、日本!」と日本語でツイッターに投稿した。
 15日に発表された新規感染者は、前日比50人減の135人、死者は7人減の8人だった。死者数が1桁台になったのは、5月25日以来、3週間ぶり。 (C)時事通信社