【ニューデリー時事】新型コロナウイルスの感染「第2波」のピークを越えたインドで、ヒマラヤ山脈沿いの観光地を抱える北部ヒマチャルプラデシュ州当局が州越えの移動規制を緩和したところ、多数の観光客が押し寄せた。感染再拡大の懸念が出ている。
 同州では14日、州に入る際にPCR検査陰性証明の提示義務が撤廃されたが、民放NDTVは、州境に「約1キロの車列ができた」と報道。その多くは観光客の車で、36時間で5000台が通過した州境もあったという。
 越境には、コロナ禍での移動の必要性を示す許可証が必要。観光客は何らかの手段で許可証を取得しているもようだ。州内では夜間外出禁止令が出ており、現地警察当局は、マスク着用や社会的距離の維持といった規律ある行動を呼び掛けている。
 インドでは、北部アグラにある世界文化遺産「タージマハル廟(びょう)」も16日から約2カ月ぶりに再開予定。入場はオンライン予約のみで受け付ける。
 インド政府の15日の発表では、1日の新規感染者数は6万471人と第2波のピーク時の6分の1以下にまで減少。感染拡大防止のためのロックダウン(都市封鎖)は段階的に緩和されており、当局者らは「第3波」に向けワクチン接種加速などの必要性を訴えている。 (C)時事通信社