25日の告示まで1週間余りとなった東京都議選(7月4日投開票)をめぐり、小池百合子知事がいまだ態度を示していない。新型コロナウイルス対策など多くの懸案を抱えていることから、菅政権や自民党の動向を慎重に見極めているとみられる。小池氏が特別顧問を務める「都民ファーストの会」の候補からは、「応援がないと厳しい」と焦りの声も漏れてきた。
 「首都東京の改革を進めてきた大切な仲間だ」。都民ファ候補の事務所開きが行われた15日、小池氏は激励のビデオメッセージを寄せた。この数カ月、小池氏は所属都議の集会にも積極的に参加。ただ、これまで都議選の対応を記者から問われても「改革派にはエールを送りたい」「私は都民ファーストの生みの親」と述べるにとどめ、明言を避けている。
 2017年の前回選で小池氏は、都民ファ代表として陣頭指揮を執り、追加公認を含め55議席を獲得し圧勝。自民を過去最低の23議席に沈めた。その後、特別顧問に退いた。都民ファの荒木千陽代表は15日の記者会見で「第1党維持」の目標を掲げたが、応援に関しては「最善の戦いができるよう特別顧問と協議して決めたい」と話し、詳細は示さなかった。
 都庁幹部は「自民を刺激したくないのだろう」と小池氏の胸中を察する。コロナ対策で都財政が急激に悪化する中、国の補助は欠かせない。開幕まで40日を切った東京五輪も国との連携が必要だ。この状況を見越してか、自民関係者の間では「今回は応援に入らないようだ」との観測も飛んだ。
 しかし、都民ファ都議が出馬して当選した今年1月の千代田区長選で、小池氏は直前まで対応を明らかにせず告示後に応援に入った。ある都民ファ都議は「ぎりぎりまで様子を見るのが小池流。必ず来てくれるはず」と期待を込める。
 一方、前回は都民ファと選挙協力し、小池氏の応援演説を受けた公明党。今回は自民と再連携し臨むが、小池氏の応援に関して「要請するかは各選挙区の状況次第だ」(幹部)と説明する。昨年来、小池氏との関係修復を図ってきた自民も「支援が欲しいという候補もいる」(都議)という。 (C)時事通信社