新型コロナウイルス感染症の診断から半年が経過しても約1割の人が頭痛や脱毛の症状を訴えていることが16日、厚生労働省研究班(代表・福永興壱慶応大教授)の中間報告で分かった。同日あった厚労省専門家組織の会合で公表された。
 調査は昨年1月~今年2月に陽性が確認されて入院した522人(男性323人、女性199人)を対象に実施。入院時の年齢は50代115人、60代111人、70代91人などだった。
 研究班は、診断後から退院までと、診断後6カ月の自覚症状をそれぞれ質問。6カ月後にも疲労感・倦怠(けんたい)感を訴えたのは21%(診断後から退院までは61%)だった。他にも味覚障害9%(同38%)、嗅覚障害7%(同37%)、頭痛9%(同35%)、思考力・集中力の低下11%(同26%)、脱毛10%(同17%)などがあり、多くの人が半年後も後遺症に苦しむ現状が浮き彫りになった。3カ月後の症状も尋ねたが、ほとんどの項目で6カ月後の割合と大差がなかった。
 一方、後遺症の有無にかかわらず、約8割の人は診断から6カ月後には罹患(りかん)前の健康状態に戻ったと回答した。研究班は今後、後遺症が精神状態に与える影響についても解析する。 (C)時事通信社