新型コロナウイルス患者用の胸部X線診療車を開発したと、産業技術総合研究所などが17日発表した。既存のバスサイズの検診車を改修し、診療放射線技師や看護師が感染しないよう換気機能を強化した上で、車外の病院にいる医師がオンラインで遠隔診断できるようにした。
 産総研の三澤雅樹主任研究員によると、茨城県つくば市の筑波メディカルセンター病院で近く運用を始める見込み。他の自治体や医療機関などから要望があれば、開発成果を提供する。
 陽性患者の胸部X線撮影は病院の駐車場などに仮設したテントで行う例があるが、暑さ寒さが厳しい時期や悪天候時は運用が困難だった。診療車なら環境の影響を受けず、宿泊療養施設や患者が集団発生した施設にも移動できる。地震や水害で医療機関が被災した場合にも活用できる。 (C)時事通信社