【北京時事】新型コロナウイルスの世界的な流行で、東京五輪・パラリンピックに合わせた外国人観光客の日本への入国は極めて困難な状況だ。特に多数の訪日客が見込まれていた中国では、現地観戦を計画していた市民から「残念」との声が多く聞かれた。
 中国からの訪日客は所得向上やビザ(査証)の発給要件の緩和などを背景に急増し、日本政府観光局によると、2019年は過去最多の959万人に達した。ただ、コロナ禍で情勢は一変。日中間の往来は激減し、今年1~5月はビジネス客を中心とした2万1000人にとどまった。
 コロナ前の予想では、50万人以上が五輪観戦を目的に東京を訪れ、中国人の観客数は開催国の日本に次ぐ規模になるとみられていた。しかし、中国政府が昨年4月に海外旅行の自粛を指示して以降、観光目的での渡航は事実上不可能となっている。
 「コロナがなければ五輪を見に行けたはず。残念だ」。香港在住の銀行員、範暁霊さん(29)は悔しさを拭い切れない様子。東京・銀座でのショッピングや、大阪、京都での街歩きを楽しみにしていたという広東省深セン市の会社員、※(※=龍の下に共)承莉さん(29)は「コロナはいずれ過去のものになる。また日本に行く機会もある」と前向きだった。
 一方、東京五輪から約半年後の来年2月に北京冬季五輪の開催を控え、地元での一大イベントに対する期待も高まりつつある。大学院生の郭燕※(※=女ヘンに尼)さん(27)は「チケットを手に入れるのは難しいと思うが、フリースタイルスキーを見たい」と興奮気味に話した。 (C)時事通信社