国民の過半数が新型コロナウイルスのワクチンを接種したイスラエルで今週、感染力が強いデルタ株(インド型)の変異ウイルスによる感染が拡大している。新規感染者は当初ワクチン接種の対象となっていなかった15歳以下の子供が多い。政府は今後の状況次第で、15日に撤廃したマスク着用規制の復活も視野に入れている。
 最近は1日当たりの新規感染者数が10人未満にとどまる日もあったが、AFP通信などによれば、21日以降は3日連続で100人を上回った。約2カ月ぶりの高い水準で、同国中部の学校に在籍する子供らの間で感染が広がったことなどが要因という。
 イスラエルは世界最速のペースでワクチン導入を進めたものの、15歳未満は接種の対象外となっていた。当局は現在、対象年齢を12歳以上に拡大させたが、同国では主に若い男性への接種が心筋炎を引き起こす可能性があるという調査結果も出ており、慎重に対応する方針だ。
 ベネット首相は23日、「後でより重い代償を払うことがないよう一刻も早く行動する」と表明。新規感染者数が1週間続けて100人を超えた場合、屋内でのマスク着用を再び義務付ける方針を示した。 (C)時事通信社