中外製薬は29日、米バイオ医薬品企業リジェネロン・ファーマシューティカルズが開発した新型コロナウイルス治療薬の製造販売承認を厚生労働省に申請したと発表した。承認された場合に日本政府へ2021年分を供給する契約を先に結んでおり、審査を簡略化できる特例承認の適用を求めている。
 この薬は、トランプ前米大統領がコロナに感染した際、特例で投与され、米国では昨年11月に緊急使用許可が下りている。「カシリビマブ」「イムデビマブ」という2種類の抗体を組み合わせて投与する。
 海外の臨床試験(治験)では、入院していない軽度から中程度の患者で、入院・死亡リスクがそれぞれ約7割低下した。
 中外製薬は、親会社のスイス製薬大手ロシュを通じ、日本での開発・販売権を取得しており、国内で安全性を確認する治験を行った。 (C)時事通信社