公的年金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は2日、2020年度の運用損益が過去最大の37兆7986億円の黒字だったと発表した。黒字は2年ぶり。新型コロナウイルス感染拡大を受けた主要国の金融緩和や大規模な財政出動で国内外の株価が大幅に上昇し、運用益を押し上げた。
 19年度の運用損益はコロナ禍に伴う株安で過去2番目に大きい赤字に陥ったが、一転して改善。これまで黒字額が最大だった14年度の15兆2922億円を大幅に上回った。21年3月末時点の運用資産額は186兆1624億円。市場運用を始めた01年度からの累積収益額は95兆3363億円に上り、いずれも過去最大を更新した。
 GPIFの宮園雅敬理事長は記者会見で、収益率が25.15%と過去最高だったことについて「歴史的に見ても非常に高い水準」と指摘。「今年度は前年度のような一方的な株価の上昇は見込めない中で、よりきめ細かなリスク管理をしていく」と述べた。 (C)時事通信社