【ワシントン時事】バイデン米政権は3日からの独立記念日の週末、新型コロナウイルス禍からの脱却をアピールする祝賀イベントを各地で展開する。感染状況を大幅に改善させた実績を訴え、経済の正常化を後押しする狙いだ。
 バイデン大統領は3日に中西部ミシガン州、ハリス副大統領は西部ネバダ州を訪問。4日の独立記念日には、ホワイトハウス南庭に1000人規模の軍・医療関係者を招く。各地ではパレードなども催され「喜びと自由の夏」(ホワイトハウス)に向けて祝賀ムード一色となる。
 米国では、1月に1日当たり3000人を超えていたコロナによる死者が、ワクチンの普及により300人を下回る水準に減少。就任演説で「暗い冬」を乗り切ろうと呼び掛けたバイデン氏は、徐々にメッセージを変化させてきた。
 政権幹部は「まだやるべきことはある」と強調するが、引き締めのメッセージは脇に追いやられ気味だ。バイデン氏は好調だった2日の雇用統計を受け「経済は動いている。コロナは逃げ回っている」とコロナ克服へ手応えを口にした。
 一方、不安要素もある。独立記念日までに7割を目指した成人のワクチン接種は67%にとどまり、達成を断念。米国内でもより強力な「デルタ株」の感染が広がる。
 ジョンズ・ホプキンス大のエリック・トナー博士は米紙ヒルで「現時点で任務完了宣言と見られるような行動は取るべきでない。まだワクチンを受けていない人に誤ったメッセージを送る」と警鐘を鳴らした。 (C)時事通信社