4日投開票の東京都議選で、小池百合子知事が特別顧問を務める地域政党「都民ファーストの会」は、4年前の前回選挙から議席を減らすものの、自民・公明両党による過半数獲得は阻止した。小池氏は今後も議会に対する一定の影響力を持つこととなるが、新型コロナウイルス対策や目前に迫る東京五輪への対応など課題が山積する中、都政のかじ取りは厳しさを増しそうだ。
 告示直前、過度の疲労を理由に1週間余り入院した小池氏は、選挙戦最終日の3日、サプライズで都民ファ陣営の応援に駆け付けた。聴衆からは「小池さん頑張って」との声も上がり、根強い人気を見せつけた。
 小池氏は2016年の知事選で自民都連を「ブラックボックス」と酷評し初当選。17年の都議選では、都民ファの陣頭指揮を執り第1党に引き上げた。都議会各会派の要望を反映させる「政党復活予算」を廃止し、都政における自民の影響力を排除。これに対し、自民は「小池氏は知事にふさわしくない」と批判を強めた。
 小池氏と自民との対立構図が変化したのは昨年7月の知事選だ。小池氏と関係の深い同党の二階俊博幹事長が早々に小池氏支持を表明。党内には不満がくすぶったが、結局対抗馬を擁立せず「対決」を見送った。再選後、小池氏は都連との意見交換会に出席するなど、両者の歩み寄りが見られた。
 ただ、両者のわだかまりが解消したわけではない。自民はコロナ対策をめぐり、営業時間を短縮した飲食店への協力金支給の遅さや要件の厳しさを批判。「都の不作為が現場の混乱を生んでいる」(都議)との声も上がる。
 一方、五輪の延期や中止を訴えた共産党と立憲民主党の知事野党も一定の勢力を獲得。今後は両党への目配りも求められそうだ。 (C)時事通信社