【ワシントン時事】新型コロナウイルスでより感染力の強いインド由来のデルタ株が、米国でも既に主流になったことが分かった。疾病対策センター(CDC)の解析結果として米メディアが7日、相次いで伝えた。縮小を続けていた米国のコロナ感染は一部地域で再び拡大の傾向を見せ、当局は警戒を強めている。
 CDCがまとめた7月3日までの2週間の新規感染状況によると、デルタ株は全体の52%を占め、それまで主流だった英国由来のアルファ株の29%を上回った。デルタ株は6月上旬時点では10%に過ぎず、勢力を急拡大させている。
 CNNテレビによると、中西部ミズーリ州や南部アーカンソー州で1日当たりの感染者が増加しており、政府は拡大を食い止めるため公衆衛生の専門家らを現地に派遣した。これらの地域はワクチンの接種率が低くとどまっている。
 米当局は、ワクチン接種がデルタ株に対しても感染を予防し、重症化を防ぐ効果があると強調。バイデン大統領は6日の記者会見で「何百万人もの人がワクチンを受けないことでコミュニティーや友人を危険にさらしている。デルタ株によってその懸念はさらに強まっている」と述べ、国民にワクチン接種を促した。 (C)時事通信社