新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言をめぐり、英訳が戒厳令を思わせる「物々しい印象」を与えかねないとして、政府が発令をためらったとの見方が出ている。発令が英文ニュースで海外に伝わり、東京五輪への不安が広がりかねないというわけだ。
 政府による英訳は「Declaration of the State of Emergency」。これに対し、まん延防止等重点措置は「Priority Measures」など。政府高官は「宣言は重点措置に比べて物々しい印象」と指摘。閣僚の一人は「宣言はまるで戒厳令のようだ」と語る。
 自民党幹部は6日の段階で「緊急事態宣言にはならない」と予測。その理由として「英語にするとどぎつい表現になるから」と語っていた。
 もっとも海外では必ずしも「五輪を開けないほどの異常事態」と受け取られてはいないようだ。米紙ロサンゼルス・タイムズ(電子版)は「日本が夏季五輪の期間を通して緊急事態宣言を出すことは驚きではない」と報じている。 (C)時事通信社