神戸大の研究グループは13日、新型コロナウイルス1~4波の感染者計81人の血清を解析した結果、ほぼ全員に従来型のほか、英国型やブラジル型など変異株への感染を防ぐ中和抗体が確認されたと発表した。
 対象は昨年3月~今年5月、兵庫県立加古川医療センター(同県加古川市)を受診した81人。感染時期などでグループ分けし、従来型、英国型(アルファ株)、ブラジル型(ガンマ株)、南アフリカ型(ベータ株)の4種類について、中和抗体の保有状況を調べた。
 その結果、従来型と英国型は81人全員が抗体を保有し、抗体価も同程度だった。ブラジル型は80人、南アフリカ型は78人に確認されたが、抗体の量は従来型などより少なかった。第4波の感染者では英国型の抗体価が最も高く、ウイルスの置き換わりがうかがわれた。
 インド型(デルタ株など)については、うち12人を追加調査し、従来型などより量は少ないものの、全員に抗体が確認された。
 ワクチンを2回接種した医師68人の血清についても調査。インド型を含む全てのウイルスの抗体が一定量確認された。
 研究グループの森康子教授(臨床ウイルス学)は「感染者は変異ウイルスの抗体も保有しているが、抗体価は落ちるので、1回はワクチンを打った方がいい」と話した。 (C)時事通信社