【ワシントン、北京時事】米ホワイトハウスは14日、バイデン大統領が16日にオンラインで開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)臨時首脳会議に出席すると発表した。APEC会合参加は初めて。人権や法の支配を尊重する「自由で開かれたインド太平洋」の実現を主導する姿勢を強調することにより、アジア経済連携で影響力を広げる中国をけん制する狙いだ。中国外務省も習近平国家主席が出席すると発表した。
 首脳会議は、新型コロナウイルス危機への対応や世界経済の回復が主要テーマとなる。サキ大統領報道官は記者会見で「バイデン大統領はAPECの多くの首脳、特に東南アジア諸国の首脳とは初めての会談となる。米国としてインド太平洋地域を重視していると強く訴える」と語った。
 トランプ前大統領がAPEC首脳会議に参加したのは4年間で2回。東南アジア諸国連合(ASEAN)や日米中ロなどによる東アジアサミットは一度も参加せず、「アジア軽視」が鮮明だった。これに対し、同盟を重視するバイデン氏は「米国のリーダーシップと、多国間の枠組みに深く関与する姿勢を示す」(サキ報道官)方針だ。
 一方で中国は巨大経済圏構想「一帯一路」を通じて影響力を拡大しているほか、米国が離脱した環太平洋連携協定(TPP)への参加に意欲を表明している。APEC議長国はニュージーランドが務め、日本の菅義偉首相、ロシアのプーチン大統領も参加する。 (C)時事通信社