フィリピンで2019年11月、特殊詐欺グループとみられる日本人36人が現地当局に摘発された事件で、警視庁捜査2課は15日、新型コロナウイルス感染拡大の影響で現地にとどめ置かれていた18人のうち10人を日本に移送し、窃盗容疑で逮捕した。残り8人も順次帰国させる方針。
 事件をめぐっては昨年2月、18人が先に日本へ移送され、窃盗容疑で逮捕・起訴された。しかし、新型コロナの世界的な感染拡大を受け、残り18人はフィリピンを出国できず、1年半近くにわたりとどまっていた。
 同課によると、36人はマニラ首都圏マカティ市内のホテルを拠点に活動。二つのフロアに分かれて特殊詐欺の電話を日本にかけていたという。詐取額を競い合い、成績上位者はフィリピン国内のリゾート地に行けるなどの特典があった。
 逮捕容疑は19年11月中旬、マカティ市のホテルから東京都渋谷区の60代女性に警察官や財務省職員を装って電話し、キャッシュカードが入った封筒を用意させ、日本にいる仲間に盗ませた疑い。 (C)時事通信社