田村憲久厚生労働相は16日、閣議後の記者会見で、原爆投下直後に降った「黒い雨」を浴びた84人が被爆者認定を求めた訴訟の広島高裁判決について、「判決内容を精査している最中で、今後の対応は関係省庁や広島県、広島市と協議したい」と述べた。上告するかなどは明言しなかった。
 14日の広島高裁判決は、原告の84人全員を被爆者と認め、県などの控訴を棄却した。直接の被告は県と市だが、国は裁判に補助参加している。
 厚労省は被爆者を認定する範囲の拡大も視野に、昨年11月から黒い雨が降った地域などを検証する検討会を開催している。田村厚労相は「いろいろな方々の意見を頂いている最中で、なるべく早く方向性を出したい」として、検証を続ける姿勢を示した。 (C)時事通信社