国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長は17日、東京都内で開いた理事会後に記者会見し、菅義偉首相と14日に会談した際、新型コロナウイルスの感染状況が改善すれば観客を入れての開催を検討するよう求めたことについて、「首相と私の会談に関して匿名の第三者が話したことについてはコメントを控えたい」と述べた。
 首都圏1都3県と北海道、福島県の全会場が無観客で行われる。8日の5者協議などでの決定に改めて言及し「状況が変わったら5者協議を開いてコロナ対策とともに検討する」と話した。
 五輪とIOCに対する日本人の不信感が高まっているとの指摘については「さまざまな意見を表明できるのが民主主義。コロナ禍において感情を伴う議論が熱を帯びるのは理解できる。100%の支持をもらうのはハードルが高い。日本の選手が活躍している姿を見て、人々の姿勢がもう少し過激ではなくなることを期待する」と語った。
 韓国選手団が東京・晴海の選手村で「抗日の英雄」李舜臣将軍の言葉を連想させる横断幕を掲げたことには「選手村で対立を生むメッセージはあってはならないと規定されている」と述べた。 (C)時事通信社