菅義偉首相(自民党総裁)は17日、読売テレビの番組に出演し、9月末の任期切れに伴う党総裁選について「総裁として出馬するというのは、時期が来ればそれは当然のことだろう」と述べ、再選を目指して立候補する意向を表明した。秋までに行われる衆院選前の内閣改造には否定的な考えを示した。
 新型コロナウイルス感染再拡大を受けて内閣支持率が下落しているが、党内には有力な「ポスト菅」候補は見当たらない。首相が再選に強い意欲を示したことで党内の駆け引きが活発になる可能性がある。
 首相は内閣支持率低下について「謙虚に受け止める。国民と約束したことを実行に移し、その結果を判断してもらうことが必要だ」と語った。党内には選挙前の人事刷新を求める声もあるが、首相は「まずはワクチン対策に今の内閣で全力を挙げていく」と述べ、否定的な考えを示した。
 ワクチン接種をめぐり、政府は希望する高齢者の2回接種を7月末までに完了させる目標を掲げている。首相は現状を「1回接種(した人)が8割を超えた。2回接種も確か54%ぐらいだ」と説明した。「ワクチンが不足していると批判はあるが、そうした中でも1日120万回ずつ進められる状況にあることは事実だ」と訴えた。
 首相は、安全安心な大会を目指す東京五輪に関し「私自身も、主催者が東京都ということで遠慮していた部分も正直ある」と語った。その上で、「今こういうコロナの時期だから、国と都が一体となって進めていって国民に理解してもらいたい」と述べ、都と緊密に連携して臨む考えを強調した。 (C)時事通信社