【フランクフルト時事】欧州で景気回復に向けた期待が高まっている。新型コロナウイルスのワクチン接種が進み、生産・消費活動の正常化が進展。欧州中央銀行(ECB)は、感染防止のための制限措置が一段と緩和されれば、「経済活動は今年後半に加速する」(ラガルド総裁)とみている。
 英調査会社IHSマークイットが今月発表した6月のユーロ圏の総合購買担当者景況指数(PMI)改定値は、2006年6月以来15年ぶりの高水準に上昇。同社は、製造業の持ち直しに加え、コロナで打撃を受けた観光産業にも復調の兆しが見えると指摘した。
 半面、世界的な半導体不足はユーロ圏主要国ドイツの自動車メーカーなどにとって足かせだ。独産業連盟(BDI)のルスウルム会長は「広範囲にわたる生産の制約につながっている」と懸念を表明。金属やプラスチックといった原材料も供給が需要に追いついておらず、製造業のネックになっている。 (C)時事通信社