【ワシントン時事】米運輸保安局(TSA)は20日、航空機内での乗客に関係するトラブルが、今年1~7月に2800件以上発生したとする暫定集計を公表した。乗客100万人当たり12件で、2019年と比べ6倍に増加。多くがマスク着用をめぐるトラブルといい、新型コロナウイルスの感染拡大を背景に、航空機乗客の「問題行動」が急増していることを示した。
 TSAは議会への報告で、マスク着用を求められるなどした乗客が「しばしば激高し、時には乗務員や他の乗客への暴力行為に及ぶ」と指摘。新型コロナのパンデミック(世界的大流行)以降、70人を超えるTSA係官が身体的攻撃を受けたことを明らかにした。
 米疾病対策センター(CDC)は5月、新型コロナのワクチン接種を終えれば、日常生活の大半でマスク着用や対人距離の確保が不要になるとする感染防止ガイドライン(行動指針)を公表した。ただ、航空機を含む公共交通機関のほか、空港や駅の構内では引き続きマスクが必要とされている。 (C)時事通信社