東京都は21日、新型コロナウイルスのモニタリング会議を開いた。専門家は、現状の新規感染者の増加ペースが続けば「2週間以内に、(今年1月に急増した)『第3波』をはるかに超える危機的な状況になる」と指摘。東京五輪の大会期間中の8月3日には、感染者が1日約2600人に上るとの試算を示した。
 一方で、繁華街でレジャー目的の人出が減少していることも報告。会議後、記者団から休業要請などの対策強化に踏み切るかを問われた小池百合子知事は「(外出自粛に)かなりの皆さまにご協力いただいている」と述べ、現段階では検討していないことを示唆した。
 都内の新規感染者(7日間平均)は20日現在で1170人で、前週の約1.5倍。この増加比が継続すると、2週間後の8月3日に2598人となり、第3波のピーク(1月11日の1816人)を大きく上回る。また、変異ウイルスの検査数のうち、感染力の強いインド由来のデルタ株が占める割合は30.5%と初めて3割を超えた。
 入院患者は20日現在、2388人と約1カ月で倍増。40、50代が42%を占めており、東京都医師会の猪口正孝副会長は「重症者が増える可能性がある」と懸念を示した。
 21日夕には首都圏の4都県知事がテレビ会議を開催。夏休みシーズンの過ごし方として「都県境を越える移動は極力控えて」「五輪は自宅で応援を」などの共同メッセージを出した。 (C)時事通信社