【ワシントン時事】米国立健康統計センター(NCHS)は21日、米国人の2020年の平均寿命が77.3歳で、前年から1.5歳低下したとする統計を公表した。新型コロナウイルスによる死者増が短命化の主因。米メディアによると、短縮幅は第2次大戦中の1942~43年(2.9歳)以降で最大を記録した。
 男女別の平均寿命は男性が74.5歳で前年を1.8歳、女性が80.2歳で同1.2歳それぞれ下回った。人種別の短縮幅は、白人の1.2歳に対しヒスパニックが3歳、黒人が2.9歳で、少数派の短命化が目立つ。
 NCHSは「新型コロナによる死亡率上昇が、平均寿命短縮にずばぬけて大きな影響を及ぼした」と分析。平均寿命へのマイナスの影響を数値化した場合、73.8%を新型コロナが占め、不慮の負傷(11.2%)、殺人(3.1%)、糖尿病(2.5%)を大きく上回った。
 人口当たりで見た新型コロナの感染者数や死者数は、白人と比べ黒人など人種的少数派に多いことが知られている。在宅勤務が難しい現場仕事に就き、公共交通機関を利用する人の割合が高い上、貧困のため十分な医療サービスを受けられず、感染後に重症化しやすい基礎疾患を抱える人が多いためとみられている。 (C)時事通信社