東京五輪は23日、新設された国立競技場で午後8時から開会式が行われる。新型コロナウイルスの影響で史上初めて1年延期され、感染が拡大する中、開催都市の東京都が緊急事態宣言下という異例の幕開け。式典は無観客で行われる。
 大会には200以上の国・地域(ロシア選手は個人資格)、難民選手団の約1万1000人が参加予定。21日から競技が始まり、史上最多33競技339種目で争われる。国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長は「眠れない夜もあったが、ついにここまで来た」と語った。
 コロナ禍での開催。開会式は各国選手団役員の人数を絞り、選手も選手村の入村期間が短縮されたことから参加が限られる。多額の放映権料を支払うテレビ局の中継があるため縮小されず、入場行進で選手間の距離を保つため当初より30分延長される。
 式典の演出をめぐっては、昨年12月に狂言師の野村萬斎氏が統括を務めたチームが解散。今年3月には新体制を率いた佐々木宏氏、今月19日には音楽担当の小山田圭吾氏が不適切な行為や発言を批判されて辞任。さらに開幕前日の22日に開閉会式ショーディレクターだった小林賢太郎氏が過去の反ユダヤ的発言のため解任された。
 混乱の中、東京で57年ぶりに迎える五輪の開会式。大会組織委員会の橋本聖子会長は「おごそかで、心にともしびがともるようなものに」と話した。聖火の最終点火も含め注目が集まる。 (C)時事通信社