イスラエル政府は22日、新型コロナウイルスのデルタ株の感染拡大が深刻化している事態を受け、レストランなどに入店する際にワクチン接種済みであることを示す証明書「グリーンパス」を今月29日から再び導入する方針を示した。海外との往来に関する規制も近く強化する。
 イスラエルでは今年前半、世界最速のペースで国民へのワクチン接種が進んだものの、国内で2回の接種を終えたのは現在も全体の6割程度にとどまっている。ベネット首相は声明で「接種を拒否する人は自身や周囲の人々、全イスラエル市民の自由を危険にさらしている」と述べ、未接種者に対して可能な限り接種に応じるよう求めた。
 イスラエルは5月までグリーンパスを導入していたが、感染者減少でいったん廃止した。しかし6月下旬以降、デルタ株を中心に感染が拡大。今月21日には1300人以上の新規感染が確認され、このうち過半数が2回のワクチン接種を済ませた人だった。ただ、ワクチン接種者の重症化は抑えられているという。 (C)時事通信社