相模原市の重度知的障害者施設「津久井やまゆり園」で入所者ら45人が殺傷された事件から5年となった26日、大阪市のJR大阪駅前に障害者ら約300人が集まって犠牲者を悼み、事件の風化防止を訴えた。
 殺害された19人と同じ数ののぼりを立て、障害者らのスピーチに足を止める通行人もいた。筋力が低下する難病を患う神戸市の石地かおるさん(53)は「施設で暮らす障害者は今も居たたまれない気持ちでいる。殺さないでくださいと言わないといけない社会はおかしい」と訴えた。
 大阪市で身体障害者による劇団「態変」を主宰する金満里さん(67)は施設で暮らした若い頃を振り返り、「私も殺された被害者の1人ではないかという思いがある。施設を解体し、障害者が地域で暮らせるようにすべきだ」と強調した。脳性まひで車椅子で生活する同市の下村雅哉さん(53)は「障害者だけでなく皆が生きやすい社会を一緒に考えるのが、亡くなった19人への約束だと思う」と話した。 (C)時事通信社