【カイロ時事】レバノンで26日、ナジブ・ミカティ氏が新たな首相候補に指名された。昨年8月の首都ベイルートでの大爆発でディアブ内閣が総辞職した後、レバノンでは正式な政府が発足できずに政治空白が続く。ミカティ氏は指名後「私に魔法のつえはない。困難な現状だが共に取り組めば成功できる」と述べ、難航が予想される組閣への協力を各政治勢力に訴えた。
 多くの宗派が混在するレバノンでは、首相は慣例でイスラム教スンニ派から選出する。ミカティ氏は首相を2度務めた経歴を持ち、投資会社を経営するレバノン屈指の大富豪としても知られる。
 昨年3月にデフォルト(債務不履行)に陥ったレバノンでは、長年の放漫財政や汚職に新型コロナウイルス禍も重なり、経済不況が深刻だ。国際社会の支援は新政府発足と改革遂行が条件となっているが、大爆発後に首相候補に指名された2人はいずれも組閣断念に追い込まれた。 (C)時事通信社