【ワシントン時事】新型コロナウイルスのデルタ株拡散に伴う新規感染者の増加に、米政府が神経をとがらせている。サキ大統領報道官は26日の記者会見で、経済界が緩和を強く要望する渡米規制に関し「現時点で維持する」と説明。当面は感染封じ込めを優先させる考えを示した。
 疾病対策センター(CDC)によると、25日まで1週間の平均で見た1日当たりの新規感染者数は約4万2000人で、1カ月前と比べ4倍近くに増えた。サキ氏は会見で、渡航規制が「無期限ではない」と述べる一方、緩和時期に関しては「ワクチンの普及次第」と明言を避けた。
 夏のバカンス期を迎え、国内旅行業界はコロナ禍以前の活気を取り戻しつつあるが、海外旅行の規制は依然厳しい。国務省は26日、海外渡航情報を見直し、スペイン、ポルトガル、キプロスなどの危険度を4段階で最も厳しい「渡航してはならない」に引き上げた。国土安全保障省は先週、カナダおよびメキシコとの陸路での越境規制を8月21日まで延長すると発表した。 (C)時事通信社