「土用の丑(うし)の日」の28日、新型コロナウイルス感染拡大に伴う巣ごもり消費で、今年はやや高額な持ち帰り商品が人気となっている。東京五輪での日本勢のメダルラッシュに列島が沸いており、自宅でウナギを食べながら選手を応援しようという人たちも多いようだ。
 松屋銀座(東京)の「築地 宮川本店」では、午前10時の開店前から従業員がウナギを焼き始めた。今年はバイク便で「鰻弁当」(3996円)を自宅に届けるサービスも28日限定で実施。店舗リーダーは「ウナギを食べて新型コロナを切り抜けてほしい」と話した。
 松屋銀座では、食品売り場での品数を増やすなど販売を強化した。ウナギ弁当を購入した男性(43)は「テレビで東京五輪を見ながら食べるつもりだ」という。
 西武池袋本店(東京)では、商品の予約が前年より3割多いという。3000円以上のウナギ弁当などが好調。広報は「自宅でごちそうを食べたい人や、猛暑にスタミナをつけようという人が多いようだ」とみている。
 一方、絶滅の恐れがあるニホンウナギを保護するため、丑の日に合わせウナギ以外の商品を提案する動きが今年も見られる。イオンリテール(千葉市)は、環境に配慮した漁法で捕ったイカのかば焼きを地域限定で発売するなど、代替商品の品ぞろえを増やした。 (C)時事通信社